やる気がなくてもまずはやってみる「作業興奮」の心理―手軽な作業からやる
○○をしなくてはいけない……頭では分かっているけれど、なかなかその気になれない!なんて経験がある方は多いのではないでしょうか。勉強や仕事、家事など、どうしてもやる気が出ないことってありますよね。そんなときにやる気を引き出すためのコツを紹介します。
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とにかくやってみる!
人間なら誰でも「どうしてもやる気が出ないとき」があるものです。やらなくちゃいけないことは分かっているけれど、ついその行動に伴う面倒くささばかりが目についてしまう! 気持ちはわかりますが、いつまでもダラダラしていても問題は解決しません。
ちょっとしたコツを使って、気持ちよく作業を完了させましょう。そのコツとはずばり「まずは行動を起こしてみる」ということです。「やる気がないときにやっても効率が……」なんて考える必要はありません。とにかく機械的に「始めてみる」ことが重要です。
作業興奮とは?
嫌々掃除を始めてみたけれど、気づけば夢中になっていた!なんて経験はありませんか? 実はここで作用しているのが作業興奮の心理です。人のやる気が作られるのは、脳内の「側坐核」と呼ばれる、とても小さな場所です。
やる気を出すためにはこの場所を活性化させる必要があるのですが、実はこれがなかなか厄介なこと。いくら「やる気を出したい!」と思っても、それに応えてはくれないのです。側坐核に刺激を与えるには「手を動かして作業をする」のが一番です。
最初は嫌々手を動かしていても、側坐核は確実に刺激されます。次第に興奮状態となり、集中できるようになるのです。この仕組みは心理学者クレペリンにより発見され、作業興奮と名付けられました。上手に利用して、モチベーションのコントロールをしちゃいましょう!
まずは手軽な作業から……
「まずは始めてみる」ためにも、いくつかのコツがあります。大変な作業を前にして、どこから手を付ければ良いのか迷う方は多いはず。「まず始める」用の簡単な作業を用意するのがオススメです。「勉強をやる前には簡単な計算問題を機械的にこなす」「仕事を始める前にはデスクを少し片付ける」など、頭を使わなくてもできる作業を習慣化しましょう。
ただゴロゴロしているだけでは、やる気は永久に出ないことをぜひ頭に入れておきましょう。面倒だな……と感じたら、まずは手を動かしてみる! たったこれだけで、これまでよりも精力的に仕事をこなすことができるのかもしれません。
※この記事は2014年04月25日に公開されたものです